こみまる展2007準大賞作家による展覧会
佐藤 梢 展 ーうつら映らー が
吹田の浜屋敷で2009年3月11日(水)〜17日(火)に開催してい
ました。私はこの展覧会の関係者でもある訳ですが、この新進
アーティストを紹介していきたいので、簡単にレポート致します。
まずは土間から和室の座敷へ入って行くと、3部屋にまたがり
Vague memory 〜ねむの木の為の弔い〜 があります。

その一部を拡大すると

このように木に蝶がとまっています。
蝶はOHPシートを使っているとのこと。
別の部屋にはこんな作品が!

Vague memory 〜花を編む、いつか〜
拡大するとこれもまた蝶がたくさんとまっています。でもとまって
いるのはクローバーの花で葉っぱもたくさんありますよ!
芸が細かくて素晴らしい!

他の畳の部屋には、Shreds Townという作品があり、これは化粧
品のケースが街なみのようにレイアウトされている感じです。

同じ部屋には Shredder's Work という現在進行中の作品が!

この画像ではわかりませんが、佐藤梢さん一連のプリントペーパー
がシュレッダーの機器で紙片化され、天井からぶら下げられていま
す。
また別の部屋の障子には、Vague memory 〜おりおりの〜 とい
う作品が。

これはその一部を拡大しました。この作品も普通のいつもの浜屋敷
の障子が佐藤さんふうのものへと変貌されていました。

別棟のギャラリーへ移ると、蝶原画 という作品があり、

これもまた繊細な作品で、いろんな蝶が佐藤梢さんの蝶となって
いました。
その斜め向かい側には、虹泡 という作品が!

ひとつを拡大すると、プリントされた円形のものがいろんな
組み合わせで構成されて、半透明なアクリル板のようなものを
通して見せるという作品です。

今回の佐藤梢さんの個展は、2007年のこみまる展で準大賞を
受賞してのご褒美の展覧会なのですが、蝶が舞う暖かくなる
春に個展開催希望でしたので、受賞されてから期間がちょっ
と長かったのですが、季節的にはちょうど暖かくなってバッチ
リでしたよ!全体にやはり女性だからこその視点とその仕事の
繊細さには脱帽です。
佐藤さんは千葉県からお越しで、この会期中苦労して毎日いろ
いろなところに泊まりながら、この会場で個展をなさいました。
毎日個展会場へ足を運ぶお姿には感動してしまいました。
私が昔若い頃にお金が無くて苦労しながら東京に行った頃を
思い出しましたよ!やっぱり若いのっていいなぁ〜〜っと!
そんなことも思い出させてくれたいい展覧会でした。